タグ : ベートーヴェン

シフのベートーヴェン

アンドラーシュ・シフアンドラーシュ・シフ のベートーヴェン ピアノ・ソナタ集 Vol.6 を聴きました。

シフのベートーヴェンのピアノ・ソナタ集を聴いていて思うのは、音の綺麗さと沈着冷静な演奏。

しかしながら、それは決してつまらない演奏というのではなく、ベートーヴェンのピアノ・ソナタの新たな発見といったところでしょうか。

感情に走らない演奏が故に、それがかえって(綺麗な音と相まって)感情に訴えかけてくるといった、相矛盾する印象を受けます。

今日聴いた「熱情」を例にとっても、あくまで感情に流されず、それでいて力強く心を揺り動かす「何か」があります。第三楽章のテンポ設定から繰り広げられる世界は、シフの真骨頂の気がしました。
また、テレーゼの「出だし」なんか、音が綺麗すぎて、思わず目をつむって聞き入ってしまいます。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中で、いま私が一番好きな曲は32番なんですが、シフの演奏は今だ未聴なのが残念。今度、聴いてみよう。

#シフ、ポリーニ、グルダが、今の私にとって、最高のベートーヴェン弾きかなぁ。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6巻
シフ(アンドラーシュ)
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アーノンクールのベートーヴェン交響曲第7番

アーノンクール指揮のベートーヴェン交響曲全集をゲットしました。

演奏は、「ヨーロッパ室内管弦楽団」。そう「室内」管弦楽団です。

まずは、交響曲7番を(所謂「ベトシチ」)聴きいてみました。

非常に新鮮な印象です。いやぁ、驚きました…

普通のオーケストラが演奏する時より弦の数が少ないせいかもしれませんが、木管の柔らかい音色、金管の輝かしい響きが強調されています。その上、7番特有のハチャメチャなところを強調するように、打楽器の音も印象的。

しかしながら、それらの音が、この音楽を駄目にしているということでは決して無く、弦とうまく解け合い、「熱狂的な演奏」が「爽快」になされます。このバランスは、アーノンクールの指揮の賜でしょう。

通常の演奏だと、特に木管の音色は、他の楽器に埋もれてしまうことが多いので、そういった点でもこの演奏は気に入りました。

ベートーヴェンの時代って、オケは今のように大規模編成ではなかったと聴いているので、この演奏の方が当時を再現しているのかもしれません。

ピアノ曲に比べて交響曲はあまり聴かないのですが、このCDは愛聴盤になりそうです。

ベートーヴェン:交響曲第7番
ヨーロッパ室内管弦楽団 アーノンクール(ニコラウス)
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ベートーヴェン:交響曲全集
アーノンクール(ニコラウス) マルジョーノ(シャルロッテ) レンメルト(ビルギット) シャシング(ルドルフ) ホル(ロベルト) アーノルト・シェーンベルク合唱団
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ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第32番 再び

ベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタである第32番ハ短調、この曲にはまり気味です。昨年末に行った、オピッツのコンサートの影響でしょうか。。。

色々なピアニストのCDを聴き比べています。

アシュケナージ、ポリーニ、ポミエ、グード、グルダ、仲道郁代のCDを手に入れています。

「聴き比べ」といっても、所詮素人なので、感覚的・印象的な部分が強いのですが、リズム感、テンポ、早さ、強弱、揺らぎなどが、ピアニストごとに違っており、そこが聴いていて楽しいところです。

今のお気に入りは、グルダ(Amadeo)盤です。一音一音がはっきりと響いており、テンポ設定が今の私の状態ととても合っています。二楽章のアリエッタが最高潮になるところは、絶品です。Jazzの経験もあるグルダだからこそ、あのような高揚感のある演奏になるのでしょうか。

ただ、言えることは、「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第32番」は、紛れもなく名曲であり、上記のどの演奏家のCDを聴いても感動できる音楽だということ。

特に、二楽章を聴いて感じるのは、「人生」です。無から静かに人生が始まるようにこの音楽も始まります。次第に高揚していく旋律が華やかな青春時代を印象づけ、華やかさから落ち着きを取り戻し、次第に、次第に、すべてのことが過ぎ去り、何かを成し遂げた人の人生が静かに終わるように、この音楽は終わります。

アシュケナージ盤のライナーノーツを書いた、石井宏氏の文章を再掲します。

結びの楽章は、心の心奥から流れ出る歌である。そこには万感こもごも至る思いがある。失われた青春への思い、悔恨、神への帰依、否定、肯定…そしてまばゆいばかりのクライマックスのうちに、彼の最後のソナタは終わる。もうこれ以後に彼のソナタはあり得ないと思うほど、その幕切れは感動的である。

今夜も、聴こう。

ベートーヴェン:Pソナタ全集
グルダ(フリードリヒ)
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アシュケナージ(ウラジミール)
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ベートーヴェン:後期ピアノソナタ集
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ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集
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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番&31番&32番
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最後の三大ソナタ~ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番,第31番&第32番
仲道郁代
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ゲルハルト・オピッツ ベートーヴェン ピアノ・ソナタコンサート

年末も、押し迫ってきました。

今日は、久しぶりに、コンサートに行ってきました。

ピアノ:ゲルハルト・オピッツ
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全32曲演奏会
場所:東京オペラシティ コンサートホール
曲目:ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 30,31,32番

いやぁ、非常によかった。今も、オピッツの奏でる音が頭の中を駆け巡っています。

プログラム自体、勿論名曲揃いだったのですが、この名曲を弾きこなしていたオピッツというピアニスト、ケンプに師事していただけのことはあり、その音色、構成力に圧倒されました。音が体中に響き渡り、演奏中は「この時間が終わらないでくれ、永遠に続いてくれれば…」と思いながら、聴いていました。

演奏の後に、サイン会を開催してくれて、パンフレットにサインをもらうとともに握手をして家路に。

久方ぶりにストレスのない、心の底から幸せな日を送りました。

やっぱり、名演奏家による生演奏はいいですねぇ。

ゲルハルト・オピッツ ベートーヴェン演奏会 パンフレット

プレイズ・アンコール
プレイズ・アンコール

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オピッツ(ゲルハルト)
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ベートーヴェン 三大ピアノ・ソナタ

久々の更新です。

最後の更新から今まで、色々曲を聴いたりしていたけど、ブログの更新を怠っていました。

今日は、ベートーヴェンの、所謂「三大ピアノ・ソナタ」を聴きました。三大ソナタとは、以下です。

  • 第8番 ハ短調『悲愴』Op.13
  • 第14番 嬰ハ短調 『月光』 Op.27-2
  • 第23番 ヘ短調 『熱情』 Op.57

上記のソナタは、アシュケナージ、ポリーニ、ピリスなどを持っているのですが、今日はバレンボイム盤をゲットして聴いています。

バレンボイムの演奏は、どちらかというと繊細で、ポリーニとはずいぶん違うように思います。一音一音が細やかで、線が細い印象も与えますが、それがマイナス要因になってはいなく、聞き手へ美しい印象を与えています。特に、月光の第一楽章や悲愴の第二楽章の演奏は、白眉です。

あと、主観ですが、比較的テンポを自由にとっているような感じをうけました。あえて揺らぎをつけているような気がしています。

こういうベートーヴェンも、自分のレパートリーの中にあっても良いな、と思いました。
お酒を飲みながら聴くと、いい気分になれそう(笑)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」
バレンボイム(ダニエル)
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ベートーヴェン ピアノソナタ第32番

ベートーヴェンの最後のピアノソナタである、32番 ハ短調。このソナタは、二楽章しかないのですが、ベートーヴェンのピアノソナタの中で最も完成度が高いと言われています。

居間に一人で座りながらこの曲が流れてくると、思わず引き込まれてしまう。そして、心を揺さぶられる。

この曲に心を揺さぶられるようになったのは、自分が歳を取ったからかもしれません。

今は、アシュケナージの1971年の演奏を聴いています。そのライナーノーツには、評論家の石井宏石井宏 氏の以下のような文章が記載されています。

主部は強靭なソナタで、その力感、その構成力は、まさにベートーヴェンの神髄である。これに対して結びの楽章は、心の心奥から流れ出る歌である。そこには万感こもごも至る思いがある。失われた青春への思い、悔恨、神への帰依、否定、肯定…そしてまばゆいばかりのクライマックスのうちに、彼の最後のソナタは終わる。もうこれ以後に彼のソナタはあり得ないと思うほど、その幕切れは感動的である。

まさに、名文であり、このソナタをよく表現していると思う。

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ポリーニのハンマークラヴィーア

久々に、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィーア」を聴きました。

「ベートーヴェンのピアノソナタで好きな曲は?」と聞かれて、思わず「ハンマークラヴィーア、特に第三楽章!」といってしまうほど、この曲が好き。

今日は、若き日のポリーニ盤を聴きました。70年代の録音なので、音質はイマイチなんだけど、彼の完璧なテクニック、強力な打鍵、それでいて第三楽章の繊細さ、何回でも聴いてしまう名盤です。

最近、ポリーニは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ群を再録音しているようですね。ハンマークラヴィーアは、まだみたいなので、再録を強く望みます。

 

ベートーヴェン:後期ピアノソナタ集

ベートーヴェン:後期ピアノソナタ集
ポリーニ(マウリツィオ)
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ベートーヴェン ディアベッリ変奏曲

ピアノ変奏曲の傑作として、バッハの「ゴールドベルク変奏曲」と並び称されているのがベートーヴェンの「ディアベッリ変奏曲」です。

ただ、私自身に関して言うと、ゴールドベルク変奏曲を聴いている回数に比べると、ディアベッリ変奏曲を聴く回数は非常に少ない。ましてや、一度に全曲を通して聴いたことは数回しか無いように思えます。

ゴールドベルクと比べて、ディアベッリは取っつきづらく、全曲を聴くにはかなりの精神的な集中が必要なのではないでしょうか。

また、きっと、私の中でディアベッリ変奏曲の「良さ」をきちんと理解していないということもあるでしょう。それでも、たま〜に変奏曲の中の数曲を聴くことがあるので、以下の数枚のCDを持っています。

  • ポリーニ盤(1998年録音)
  • アシュケナージ盤(2006年録音)
  • ピーター・ゼルキン盤(1979年盤)

いずれも、名盤と言われているもので、私がディアベッリ変奏曲の良さを十分に分かっていないのは、演奏者のせいではなく、私の耳がこの名曲に追いついていっていないことは明白です。

いつか、この曲の良さを理解したい。そのために、時間のあるときに、少しずつでも、聴いて行きたいと思います。

ベートーヴェン : ディアベッリの主題による33の変奏曲 ハ長調 作品120
ポリーニ(マウリツィオ)
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ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲
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ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲
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