義父の喜寿祝い
- 2010年 3月28日
カテゴリー : 2010年 3月
ショパンの生誕200年の影響からか、この頃ショパンの曲を聴く機会が多い。
家や車の中で、ついショパンのCDをかけてしまいますし、通勤電車の中での選曲もショパンが増えてきました。
昨日は、ツィマーマン「弾き振り」のショパンのピアノ協奏曲 第1番を聴きました。このCD、ツィマーマンの並々ならぬショパンへの思い入れが感じられます。
まず、冒頭の出だしがとっても遅い。でも、ただ遅いだけではなく、非常に緻密なオーケストレーションを感じます。音の強弱やリズムの揺らぎに非常に気を使っているようで、一音一音に魂がこもっています。
非常に濃厚で、ショパンの抒情性を余すところなく表現した演奏、といった印象を受けました。このような演奏は、人によって好き嫌いがあるのかもしれませんが、一聴の価値がある演奏だと思います。
日にちは変わって、本日は、イングリッド・フリッターが演奏するショパンのピアノアルバム(ピアノ・ソナタ第3番およびマズルカやワルツなど)を聴きました。
フリッターの演奏は、感情に流されることなく、正確にショパンの音楽を表現している感じです。かといって、抒情性がないと言っているわけではなく、テクニックの巧さと相まって、非常に美しいショパンの旋律を紡ぎ出しています。何回聴いても疲れず、感動できる演奏ですね。
若い頃は、ショパンの音楽が非常に甘ったるく感じられ、好きではありませんでした。しかしながら、歳を取ったせいか、色々な音楽に価値を見いだすことが出来てきたようです。
ショパン良し、バッハも良し、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトもまた良し。メンデルスゾーンも良し、チャイコも良し、ブラームス、リスト、ストラヴィンスキーもまた良し、、、、、切りがない…