無限の話
- 2009年 4月2日
ジョン・D. バロウ作の「無限の話」という本を読みました。
無限という概念について、分かりやすく記述されています。
無限の定義、無限の種類、無限という概念を人類がどのように受容してきたか、数学や物理学上に現れる無限とは、宇宙の広さは無限かどうか、宇宙に存在する物質は無限かどうか、時間は無限に続くものか、 など、知的好奇心をくすぐる話題が丁寧(丁寧すぎるかも)に記述されています。
私としては、数学的な話がもっと掘り下げられているのかと思いました。しかしながら、本書では、より現実的な世界で無限という概念が導入されたら、どのようなことになるか、が記されています。
物質が有限で、時間が無限だったら、我々の今していることは、過去にしたことがあるし、未来もすることになるだろう、というニーチェの永劫回帰思想にも触れています。
難しい数式は一切使われていないので、誰にでも読める本ではないでしょうか。