カテゴリー : 読書

RubyとSQLの本

日頃の管理業務系の仕事から逃避したい欲求からか、ここ最近IT系の本を読んでいます。
そのなかで、面白かった本をここでご紹介。

まず、刺激的だった本は、「メタプログラミングRuby

Rubyを使い始めたのは、4,5年前。そのころは、補助的なツールとしてしか使いませんでした。第一印象は、書きやすい、覚えやすいな、といった感じでしたね。
最近、Rubyが以前にもまして注目されているので、もう一回Rubyについて勉強してみようかな、と手にとった本です。
動的プログラミング言語であるRubyの特徴(クラス、メソッド呼び出しの仕組みとその裏側、selfの概念、クロージャなど)が記述されており、Javaじゃ到底できないことがいろいろ語られています。
# method_missingって、すごい・・・
「ほー、こんなこともできるんか、でもこんなこと許したらコードのメンテナンスができなくなってしまうんじゃ、、、」と思いつつ、非常に刺激的なことが、面白いストーリーで記述されています。

以下は、本書の序文の引用です(まつもとゆきひろさんが書いています)。

メタプログラミングは魔術みたいなもので、ビックリすることができるようになる。魔術には2種類ある。良いことをする白魔術と、嫌なことをする黒魔術だ。同じように、メタプログラミングにも2つの側面がある。自らを律すれば良いことができる。・・・しかし、メタプログラミングのダークサイドに堕ちる可能性もある。メタプログラミングは簡単に人を惑わせる。

既に、惑わせられているな、私。。。

Rubyの基礎知識を持っている人で、よりRubyの奥底を知りたい人にお勧めです。

あと、最近もう一冊読み終わりそうな本は、「Head First SQL ―頭とからだで覚えるSQLの基本」。
こちらは、過去の知識の整理と、MySQLとPostgreSQLの癖を知りたかったので、読みました。
この本はMySQLベースで書かれています。一方、私のMacBook ProにPostgreSQL 9をインストールし、実際にSQL文の動作を確認してます。基本的なところは両データベースとも同じなのですが、当たり前に使えると思っていた機能がどっちかでは使えなかったり、ということも知れてよかったです。

オライリーのHeadFirstシリーズは、全般的に入門本としてよさそうですね。
(「Head First Rails ―頭とからだで覚えるRailsの基本」も持っています)
ただ、ひとつの欠点が日本語対応。原文が英語なので、多言語対応に関する記述がほとんど(全く?)ありません。その辺の知識は、別のところで学ぶ必要があります。

#久しぶりにブログ書いた。

メタプログラミングRuby
メタプログラミングRuby

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Paolo Perrotta
アスキー・メディアワークス
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Head First SQL ―頭とからだで覚えるSQLの基本
Lynn Beighley
オライリージャパン
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Head First Rails ―頭とからだで覚えるRailsの基本
David Griffiths
オライリージャパン
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Webを支える技術

仕事でRESTを使ったWebアプリケーションのプロマネをしていることもあり、「Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)」という本を読みました。

RESTを基軸にしたWebアーキテクチャスタイル、HTTP, HTML, microformats, atomなどの解説、リソース指向アーキテクチャとは何か及びその設計方法が記述されています。

ページ数が限られているので、詳細な解説とまではいかないのですが、現在のWeb基盤技術の基礎習得にはもってこいの本だと思いました。
また、開発者の方なら、このくらいの技術は知っておいて欲しいです。

実際、世の中の流れを見ると、分散技術は、DCE, RMI, CORBA, DCOM, SOAPなど色々変遷してきましたが、一般的なWebアプリケーションはRESTが主流になりつつあるようです。
Ruby on RailsのRESTも考え方を取り入れていますね。

しかし、こういう本を読んでいると、プロマネではなく自分で手を動かして作ってみたくなるなぁ。

Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)
山本 陽平
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金曜日に、「エトロフの恋」読み終わった

エトロフの恋、読み終わった。

壮大なる恋愛物語の最終章。カヲルの未来、文緒の旅の意味が最後に示される。

無限カノン3部作の終了。

副題の「無限カノン」という意味が分かったような気がする。
一つの恋物語に関して色々な角度から語られるところが「カノン」のようであるし、3部作をどこからでも読めるしどこまで読んでも良い物語になっているところが「無限」と修飾されているところではないかと思う。

見かけは恋愛の物語だけど、人間の根幹に触れている作品だと思う。

定期的に、読み返し、無限の気分を味わおう。

エトロフの恋 (新潮文庫)
島田 雅彦
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火曜日

連休明けの会社。
外出は無かったので、主にオフィスでデスクワーク&要求仕様のレビュー。

今日、印象に残った曲は、小山実稚恵が弾くショパン バラードのアルバム。
彼女の弾くピアノは、何故か聞き入ってしまう。
ある意味、不思議なピアニスト。
最も好きなピアニストの一人でもある。

前もブログに書いたかもしれませんが、彼女が弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴いてみたい。

あと、「美しい魂」(無限カノンⅡ )を読書中です。

一番いい時代の私をあなたに預けます。

ショパン:バラード(全曲)
小山実稚恵
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美しい魂 (新潮文庫)
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連休に島田雅彦

この連休中は、いろいろばたばたしていたのですが、小説を一冊読みました。

島田雅彦の「彗星の住人」。

一族4代にわたる壮大な恋愛の物語。出だしから島田ワールドに飲み込まれてしまいました。読み終わった後は、何とも言えぬ感情に支配され、小説の後味を反芻していました。

島田雅彦の作品は、10年以上前は、色々読んでいましたが、結婚してからはあまり読んでいませんでした。
(というか、小説自体の読書量が大幅に減った)

この小説は、三部構成の第一部(「無限カノンⅠ」)だそうで、続けて「美しい魂」(「無限カノンⅡ」)を仕事の合間をぬって読んでみようと思っています。

父(ダダ)を探しに行こうかと思うんだけど。

カヲルはね、一人の女に命がけの恋をしてしまったのよ。

ちょっと、出かけてくるけど、ママをよろしくな。寂しくなったら、パパの夢を見ろ。

棺桶には一人しか入れない。でも嘆くことはない。死者は夢の中の人と同じ成分で出来ている。いつでも会いにおいで。

いずれ死にます。人の死亡率は百パーセントだから。

彗星の住人―無限カノン〈1〉 (新潮文庫)
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月曜日、連休終わりにシューベルトと島田雅彦

このところシューベルトの音楽が私の気分に合っている感じで、連日拝聴。

シューベルトの音楽を求めるときって、自分がどういう状態だか分かっているつもり。今日はヴォロドスが弾く、シューベルトのピアノ・ソナタ18番ト長調「幻想」を聴いた。

iPodで1回と、ステレオで1回。シューベルトの甘く切ない旋律が心をとらえる。

また、島田雅彦の小説「彼岸先生」を再度、読書中。もうすぐ読み終わりそう。

小説って、読むときの境遇、年齢などによって、感じ方がずいぶん違うなぁと思う。この本、10年以上前に買ったときは、ちょっとついて行けない部分もあったけど、今読むと、いいね。

シューベルト:ピアノ・ソナタ第1番、第18番ほか
ヴォロドス(アルカディ)
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彼岸先生 (新潮文庫)
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日曜日、LibraryThingで蔵書登録とモーツァルト

今日は、1日中家にいました。

午前中にウダウダしたあと、午後は、自宅の本を整理がてらに、LibraryThingというサイトに蔵書情報を登録していました。

このサイト、200冊以上の登録は有料(年間$10, もしくは永久会員$25)とは知らないで、200冊登録したところで、アラートが上がってきて、始めて無料会員のリミットが分かった始末です。

ここまでの蔵書登録の苦労を無駄にしたくなかったので、やむなく年間会員になりました。(円高だし)

まぁ、よくHelpを読まないで、利用した私が悪かったのかもしれませんが。

結局、半日かけて、1065冊を登録したところで、本日は終了。

家にある本はあらかた登録できました。あとは、会社に置いてある本と、マンションのトランクルームに段ボール詰めにしてある本がのこっています。また、折りを見て登録する予定です。

登録していて気づくことは、この頃本を買っていないなぁ、ということ。このところ、たいていの本は図書館ですましているので、以前と比べて本の購入ペースは激減しているみたい。

ちなみに、私のLibray Thing のURLは、以下です。

CD/DVDでも同じようなサービスがあればいいのですが。

あと、今日は、本の登録に夢中で、集中して音楽が聴けませんでしたが、へブラーの弾くモーツァルトのピアノ変奏曲集が良かったです。

モーツァルト : ピアノ変奏曲集
ヘブラー(イングリッド)
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人類が消えた世界

「人類が消えた世界」という本を読みました。

今この瞬間、人類が消えると、この地球上の環境はどのように変わっていくのか、人類が残したものはどうなっていくのか、が色々な角度で記述されています。

また、人類がこの地球上で生み出している様々な物が、生命にどのように影響をあたえているのか(ほとんどは悪い影響)も詳細に説明されています。

この本を読むと、この地球上で人類が(意識的にせよ、無意識にせよ)他の生命に及ぼしている悪影響の数々が分かると同時に、併せて人類の存続に対して危機感を感じてしまいました。

人類が消えた世界
人類が消えた世界

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アラン・ワイズマン
早川書房
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