ペライアのゴールドベルク変奏曲
ゴールドベルク変奏曲は、最も良く聴く曲の一つです。グレン・グールド新盤とカール・リヒター盤(チェンバロ)を良く聴いているということは、以前の記事で記述しました。
その後、94年録音のピーター・ゼルキン盤を入手し、しばらく愛聴盤になっていましたが、今はマレイ・ペライア盤が気に入っています。
一音一音確かめながら弾いているようなグールドの演奏とは異なり、ペライアの演奏は、指先が自由に舞っているようで、音がなめらかな印象です。低音部は強調されず、高音部の指使いが繊細で、聞いているものを疲れさせません。また、音の強弱は抑制がきいており、うるさい印象は与えません。
本来バッハが意図したゴールドベルク変奏曲は、グールドのような演奏ではなく、ペライアのような演奏かもしれません。
満足するゴールドベルク変奏曲を、また一枚入手しました。
バッハ:ゴールドベルク変奏曲
posted with amazlet at 08.04.29
ペライア(マレイ)
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