火曜日にシューベルトのピアノ・ソナタ聴き比べ

シューベルトのピアノ・ソナタをよく聴く。16番以降は、どれもお気に入りの曲だ。

でも、その数あるシューベルトのピアノ・ソナタの中で、とりわけ今の自分の心に馴染むのが、16番イ短調 D845。

16番は、シューベルトの曲にしてはメロディアスでは無いし、晩年の三大ソナタ(19,20,21番)に比べれば、結構マイナーな曲だと思う。

私自身、16番と三大ソナタを聴き比べると、曲の構成や変化、メロディの多彩さなどでは、後者に分があると思ってしまう。

しかしながら、何故か、ここしばらくの間、私の心の奥底に一番響いてくるのが、16番イ短調。

Wikipediaに書いてある、「シューベルトの音楽は片目で笑い片目で泣いている」といった曲想が、私の心をとらえるのかもしれない。

非常に不思議な曲であるとともに、最も好きな曲の一つ。

今日は、シフ盤と内田光子盤を聴きました。

やはり、私の好みはシフ盤だなぁ、思ってしまう。聞き慣れているからかもしれないが、シフの節度をもちつつ、それでいてロマンティシズムも感じられる演奏が素晴らしい。ベーゼンドルファー製のピアノの音色もシューベルトに似つかわしいと思う。

それに比べて、内田光子盤は、奏者の感情移入が大きすぎる気がして、それが私のイメージとちょっと合わない感じがする。「ここできてほしいっ!」って、思うところで、私が期待している間と合わなかったり、テンポの揺らぎもかなり大きい感じ。
#ただ、「あくまで」今の私のイメージに合わないと言うことなので、世間的には名盤の部類に入っています。

あと、ポリーニ盤、グード盤、ルプー盤、舘野泉盤も持っています。今後、アンスネスの演奏が聴きたいところですね。

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