カテゴリー : 読書

2次元より平らな世界―ヴィッキー・ライン嬢の幾何学世界遍歴

2次元より平らな世界―ヴィッキー・ライン嬢の幾何学世界遍歴」という本を読みました。

主人公は、2次元の世界の女の子。彼女が2次元平面を抜けだし、三次元ユークリッド空間を始め、射影幾何、双曲幾何など色々な幾何学の世界を「体験」する。

その後、話題は物理学の世界に展開する。今までの幾何学の知識を前提にして、ミクロの量子力学的な世界を体験したり、マクロな相対論的な世界を体験する。最後には、超ひも理論まで出てくる。

なかなか、知的好奇心をくすぐられる本でした。

ただ、ある程度、出てくる内容についての前提知識を持っていないと、理解するのはちょっとつらいかもしれない。幸い、私は数学科出身で大まかな幾何学の知識があったので、よかったです。

もっと、図を豊富につければ、さらにわかりやすい本になると思いました。

2次元より平らな世界―ヴィッキー・ライン嬢の幾何学世界遍歴
イアン・スチュアート
早川書房
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新版暗号技術入門 秘密の国のアリス

結城浩さんの「暗号技術入門-秘密の国のアリス」の新版が出るようです。タイトルは、「新版暗号技術入門 秘密の国のアリス」です。

旧版は、暗号について非常にわかりやすく書かれていたので、とても役に立ちました。(以前のブログでも紹介しています。)
新版について、結城浩さんのページでは、以下のように記述されています。

新版の刊行にあたって、旧版(2003年)の内容をできるだけ新しい情報に更新すると共に、 理解を助けるための付録「暗号技術確認クイズ」を新たに加筆しました。 また、判型を小さくし、よりハンディに持ち歩けるようにしました。 どうぞご利用ください!

楽しみですね。判型を小さくしてくれたのも、電車の中で本を読むことが多い私にとっては、魅力的です。

結城浩のはてな日記」によると、著者によるプレゼント企画もあります。私も応募してみよう。

新版暗号技術入門 秘密の国のアリス
結城 浩
ソフトバンククリエイティブ
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農業本の読書

農業で成功している人の本を読みました。

やはり、成功している人は、経営やマーケティングをしっかり考えている。

農作業を単なる「作業」としている人ではない。

読んだ本は、以下です。

米で起業する!
米で起業する!

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長田 竜太
築地書館
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農!黄金のスモールビジネス
杉山 経昌
築地書館
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農業っていいのかな?

サラリーマン生活を長年やっていくと、周囲との人間関係、利益優先の体制、モラルの低下などなど、精神的にかなーり鬱になる時があります。このまま、まだまだサラリーマンをやっていったら良いのか、それで本当に幸せなのか…?

そんなとき、農で起業する!―脱サラ農業のススメという本を図書館で発見。

この本の著者は、元外資系サラリーマンで、サラリーマン時代は、右手にコンピュータ、左手に経営書を抱えて営業の陣頭指揮に立っていた人です。農業に対して、戦略、戦術、目標を立て、情報化や計測を行い、時短農業に成功しました。

非常に合理的に、農業に取り組んでいます。農業に現代の技術をくわえるだけで、悠々自適の農業生活を行うことができると筆者は主張しています。

筆者曰く

百姓になって、働きたいときに働き、休みたいときに休み、本当に自由に生きている!
サラリーマン時代、ストレスに耐える対価として給与を貰っていた反動というわけではないが、田園生活者になって何が変わったかと言ってこれが一番大きい。
ストレスがまったくないことだ。
精神的にきわめて健康になった。サラリーマン時代にした馬鹿がなければ100歳まで生きられそうだ。

うーん、私も考えてみようかなぁ。

農で起業する!―脱サラ農業のススメ
杉山 経昌
築地書館
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代数に惹かれた数学者たち

「代数に惹かれた数学者たち」という本を読みました。

今の大学の数学科はどうかわからないけど、私が学生のころの代数学の授業といえば、「群、環、体」といった抽象化した概念からいきなり講義がスタートしました。
具体的な代数のイメージがないまま、抽象的な概念を理解しなければならなかったので、大変苦労した覚えがあります。
ブルバキの数学原論が、大学生協の本棚に所狭しと並んでいた時代です。
#今は、あんま見かけないなぁ、、、

数論に非常に興味はあったのですが、現代代数学についていけなかったせいか、私の専攻は解析(関数解析)でした。

抽象代数の講義を受ける前に、こんな本を読んでおけばよかったと思います。この本は代数の歴史をひもといているので、群、環、体などの概念が必要となった背景や具体例が載っていて、数学を専攻していない人も理解できるのではないでしょうか。

今の時代は、色んな本があって、いいですねぇ。

代数に惹かれた数学者たち
ジョン・ダービーシャー
日経BP社
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秋の夜長に池波正太郎

会社から帰宅し、遅い夕食を食べる。その後、お風呂にはいると、もうすぐ寝る時間。そんな毎日が続く。

漫然と夜のニュース番組を見ていても、キャスターは毎日同じような主張を繰り返し、色々な人への批判ばかりで、つまらない。
この頃は、そんなニュース番組を聞き流しながら、池波正太郎池波正太郎 の作品を読んでいる。

我が家には、以下の池波正太郎の小説が全巻そろっている。

  • 鬼平犯科帳
  • 剣客商売
  • 仕掛人・藤枝梅安
  • 真田太平記

その中で、この頃は、仕掛人・藤枝梅安を読破中。

池波正太郎の文章は、非常に読みやすく、また会話が多いのが特徴。仕事の後の疲れた頭でも、場面がすっと頭の中に入ってきて、物語にのめり込める。
江戸時代の風情や人情が心をうつ。

保元・平治の乱について

保元・平治の乱を読みなおす」という本を読んだ。
読んだ感想は、私が高校時代に勉強したことと、最新の学説とはかなり隔たりがあるということです。また、先入観に基づかず、資料を元に学説を展開している点は素晴らしいと感じました。

保元・平治の乱に関して、以前は、摂関家内部の対立、藤原忠実の頼長に対する偏愛、平氏・源氏の武士の二極対立、平安貴族である藤原氏は武力に対しては源氏や平氏に頼るほか無かった、というような事を教えられました。

しかしながら、この本は、色々な資料から従来の学説を批判し、以下のような記述をしています。

  • 当時の平氏(伊勢平氏)と源氏(河内源氏)は必ずしも対等な地位ではなかった
  • 藤原忠通から藤原頼長への藤原氏長者の継承はあらかじめ定まっていたことであり、実子が生まれたため忠通がその約束を反故とした
  • 藤原信頼は、白面の公家ではなく、武家として合戦に臨んだ
  • 平治の乱の根本原因は、平氏と源氏の対立ではなく、院の近臣同士の対立であった
  • 後白河天皇は、いわば繋ぎの天皇であり、天皇としての資質が疑問視されていた
  • よって、平清盛は、一貫して後白河天皇(上皇)と距離をとって、二条天皇と親しかった

など、など、色々なことが分かってきます。
平安末期の2つの乱の最新学説を知りたい人にお勧めです。

また、この本の著者の元木泰雄氏は、「院政の展開と内乱」という本も執筆しています。こちらもお勧めです。

保元・平治の乱を読みなおす (NHKブックス)

日本の時代史 (7) 院政の展開と内乱

時空についての素人的考察

相対性理論によると、この世は時間軸および空間軸の4次元で構成されているとのこと。また、最新の超ひも理論によると、この世は11次元で出来ており、4次元以外のところは非常に小さく巻き上げられているので、我々は4次元しか認識できない、とのこと。

でも、そもそも不思議なのは、他の三次元の空間軸に対して時間軸だけが特別扱いされているということ。素人的に考えると、我々の世界では時間がどうにもならなく一定方向に進んでいるだけで、我々の認識できない世界では時間軸ではなく空間軸に対して一定方向進んでいる、なんてことは無いのだろうか。

オッカムの剃刀オッカムの剃刀 的に考えても、時間軸だけを特別扱いするのはおかしいんではないかな。
例えば、光子は当然光の速度で進む。相対性理論によると、光の速度で進む世界では時間は進まない。
つまり、我々が時間の流れに逆らえないように、光の速度で空間を進む世界では空間の移動に逆らうことはできない。我々は、何もしないと時間だけが流れ、空間的には制止している。光の世界では、何もしないと空間的な移動だけが起こり、時間が制止している。

我々が認識できる世界では、時間軸だけが他の次元軸と比べて特殊に感じるけど、違う性質の世界では、他の次元軸だけが特別なものとなる、なんてことがあるのでは。

以下の本を読んで、素人的に思いました。専門の人がいたら、教えてください。

エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する
ブライアン グリーン
草思社
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時間はどこで生まれるのか (集英社新書)
橋元 淳一郎
集英社
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