ベートーヴェン ピアノソナタ第32番
ベートーヴェンの最後のピアノソナタである、32番 ハ短調。このソナタは、二楽章しかないのですが、ベートーヴェンのピアノソナタの中で最も完成度が高いと言われています。
居間に一人で座りながらこの曲が流れてくると、思わず引き込まれてしまう。そして、心を揺さぶられる。
この曲に心を揺さぶられるようになったのは、自分が歳を取ったからかもしれません。
今は、アシュケナージの1971年の演奏を聴いています。そのライナーノーツには、評論家の石井宏
氏の以下のような文章が記載されています。
主部は強靭なソナタで、その力感、その構成力は、まさにベートーヴェンの神髄である。これに対して結びの楽章は、心の心奥から流れ出る歌である。そこには万感こもごも至る思いがある。失われた青春への思い、悔恨、神への帰依、否定、肯定…そしてまばゆいばかりのクライマックスのうちに、彼の最後のソナタは終わる。もうこれ以後に彼のソナタはあり得ないと思うほど、その幕切れは感動的である。
まさに、名文であり、このソナタをよく表現していると思う。
“ベートーベン / ピアノ・ソナタ第30番,第31番,第32番”
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